新潟つれづれ日記

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zoom RSS 「ヴィネスパ」に浸かりながら 「アル単」について考える

<<   作成日時 : 2015/02/06 22:01   >>

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 新潟市西蒲区、角田山の近くにある角田山温泉「ヴィネスパ」。カーブドッチ・ワイナリーに併設された温泉施設です。
 開業以来のファンであり、当初は日曜日の朝湯に浸かるのが習慣であり、このブログにも度々登場していましたが、6時から500円で利用できた朝湯がなくなってからは、行く頻度が激減してしまいました。でも、時々には行っております。
 しばらくこのブログに書いていませんでしたので、ネタ切れの今週は、「ヴィネスパ」の話題で失礼いたします。

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 入館料は、1000円(タオル別)、平日17時以降は600円です。営業時間は、平日10時〜22時、土日祝日は7時〜22時です。
 さすがにタオルなし1000円は高額であり、なかなか利用しにくくなりました。平日夜間割引時間がねらい目でしょうか。
 就学前の幼児の入館はお断りであり、高額の入館料もあって、センター系日帰り温泉とは一線を画し、ステイタスを保っているのは魅力ではあります。

 前置きが長くなってしまいました。下足箱に靴を入れ、鍵と引き換えに受付します。入館料を払い、ロッカーの鍵を受け取って浴室へ。

 脱衣場にはロッカーが多数。最近ロッカーの配置が変更され、ゆったり感が生まれました。洗面台には整髪料、ローション類、櫛などがあります。

 浴室に入りますと、まず掛け湯があり、内湯大浴槽がひとつあります。

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 内湯には無色透明無味無臭の二号源泉が掛け流されています。内湯の温度計表示はここしばらく故障中ですが、修理しないのでしょうか。

 外には露天風呂と、サウナ、水風呂があります。大露天風呂は内湯と同様の二号源泉が使用されています。内湯と違って、こちらは循環併用ですが、鮮度は問題ありません。小露天風呂は一号源泉が掛け流されています。

 露天風呂は広々と開放感があり、湯に浸かりながら、角田山や四季折々の木々や花々を眺めるのは癒しのひと時です。いつも長湯してしまいますので、サウナはほとんど利用していません。

 さて、この温泉は、本来は一号源泉で開業するはずでしたが、湯量が十分でなく、二号源泉が掘削されました。

 一号源泉は、ナトリウム-硫酸塩・塩化物・炭酸水素塩泉で、源泉温度51.8℃、PH 8.5、湧出量66.2L/分(動力)、掘削深度1500m。主な成分(イオン濃度mg/kg、平成19年7月12日分析)は、Na 389.6、K 5.8、Mg 1.7、Ca 24.8、Al 1.0、Fe 2.2、Sr 0.2、F 1.0、Cl 216.0、Br 0.7、I 0.9、S2O3 1.1、SO4 395.9、HCO3 288.6、CO3 8.1、メタ珪酸 37.7、メタホウ酸 3.7、遊離CO2 1.3 などガス性除く成分総計は1379mg/kgで、ほとんど無色透明無味無臭です。当初は、わずかながらアブラ臭を感じたのですが、最近は感じられなくなりました。

 二号源泉は、アルカリ性単純温泉で、源泉温度48.6℃、PH 9.1、湧出量418L/分(動力)、掘削深度1200m。主な成分(イオン濃度mg/kg、平成20年4月21日分析)は、Na 254.6、K 2.3、NH4 0.7、Mg 0.3、Ca 4.1、Al 0.4、Fe 1.2、F 1.3、Cl 133.6、Br 0.8、HS 1.1、S2O3 0.4、SO4 239.9、HCO3 147.7、CO3 24.6、メタ珪酸 47.1、メタホウ酸 3.7、遊離CO2 0.1 などガス性除く成分総計は864.4mg/kgで、無色透明無味無臭ですが、トロトロ感、ツルスベ感があります。

 二つの源泉は泉質名は異なりますが、成分的には似ています。塩類泉を規定するガス性除く成分総計1000mg/kgの壁がありますので、一号源泉は塩類泉、二号源泉は単純温泉に分かれてしまいます。
 
 二つの源泉を比較しますと、ナトリウム-硫酸塩・塩化物・炭酸水素塩泉という一号源泉の方が成分豊富で効能豊かという印象を持ちがちですが、私は二号源泉の方が好きです。

 さて、温泉のうち、成分、泉温、成分量、質、組成から医療的効果が期待できるものを療養泉として区別し、泉質名が付けられます。温泉であっても療養泉としての泉質名が付かない場合があることは良く知る必要があります。
 この療養泉のうち単純温泉は、ガス性除く成分総計が1000mg/kg未満で、源泉温度が25℃以上のものをいいます。

 単純温泉というと薄い温泉というイメージが強く、単にあたたかい地下水というイメージを持ちがちですが、決して泉質として劣るものではありません。
 以前は、温泉一般としての効能効果のほかに、単純温泉独自の効能効果は規定されていませんでしたが、昨年(2014年)7月1日付の改訂で、単純温泉の浴用の効能として、自律神経不安定症、不眠症、うつ状態が規定されました。公的にも認められたということでしょうか。

 単純温泉でも名湯が多いのは良く知られています。新潟県内でも、出湯温泉、大湯温泉、六日町温泉、湯沢温泉、長岡温泉、花みずき温泉、桂温泉など、たくさんの単純温泉があります。
 温泉ファンの間で人気が高い寺宝温泉も、現在の新源泉はナトリウム-塩化物温泉ですが、旧源泉は単純温泉でした。ぬる湯でアワアワが人気だった旧源泉を懐かしく思い起こす人も多いものと思います。

 このように単純温泉といっても個性的な温泉が数多くあり、決して「単純」ではありません。単にガス性除く成分総計1000mg/kgで区切っての便宜的な名前なのであり、量が少ないといっても、さまざまな温泉成分が含まれていますから、それぞれの個性が生まれ、それなりの効能は期待できます。適度な濃度で、刺激が少なくて、肌の弱い人にも勧められる万人向けの温泉ともいえます。
 もちろん中には濃度が薄く、無色透明無味無臭で、あたたかい地下水というべき温泉もありますが、それでも家庭用浴槽に入浴剤を入れた程度の濃度はあります。

 この角田山温泉二号源泉を考えますと、単純温泉とはいえ、ガス性除く成分総計は864.4mg/kgはかなりの濃度です。家庭の浴槽でこの濃度を再現するとすれば、バスクリン(R)で考えますと通常の使用量の5倍以上入れる必要があります。通常使用量の入浴剤でも、白湯とは違った温まりの良さは実感されますから、単純温泉のパワーは侮れません。
 特に「ヴィネスパ」では大露天風呂は循環併用ですが、加水なしで掛け流しが基本ですので、加水・循環されてなまってしまったような塩類泉よりよっぽど良いとも言えましょう。

 その侮れない単純温泉ですが、アルカリ性単純温泉はさらに魅力があります。単純温泉のうち、PHが7.5以上を弱アルカリ性単純温泉、8.5以上のものをアルカリ性単純温泉として区別しています。

 このアルカリ性単純温泉の特徴は、肌がツルツルになることでしょう。このため「美肌の湯」と称されることも多いです。
 アルカリ度が高いと、皮脂とアルカリ金属イオン(Na、K)が結合して石鹸状の物質を作ります。このため皮膚はツルツルになります。皮脂の溶け出しには重曹成分が関わり、炭酸水素イオンが多いとツルスベ感が高く感じられます。メタケイ酸やメタホウ酸も重曹と同じような作用をするそうです。

 で、「ヴィネスパ」で使用されている角田山温泉二号源泉はPH 9.1 という立派なアルカリ性単純温泉です。肌のツルスベ感はやはり気持ち良いです。トロトロ感もあって、ただのお湯ではないことは実感できます。

 内湯の浴槽の木の枕(男湯)に頭を乗せ、窓越しに外の景色を見るのは気持ち良いです。窓越しの景色は四季折々に変化します。今は冬枯れの景色ですが、春から夏にかけては木々の緑の中に色とりどりの花が咲き、窓枠が額縁になり、油絵を見るような感覚を覚えます。
 露天風呂は広々とし、場所によって楽しみ方もいろいろ。寝湯や座浴など、良く考えられた浴槽に感心します。注がれる湯音を聴きながら、じっくりと湯に浸かりますと、雑念が消え、ストレスがリセットされます。

 さて、県内のアルカリ性単純温泉としましては、ほかにも弥彦湯神社温泉、五十沢温泉、津川温泉、神立温泉などがあり、いずれも魅力的な温泉です。

 単純温泉、特にアルカリ性単純温泉(アル単)は良いと書きましたが、もちろん各施設での湯使いが適切になされていての話です。
 当然ながら、たっぷり消毒剤を入れられたバリバリの循環湯はお勧めできません。カルキ臭だけが目立つ「塩素風呂」も多いのが現実であり、これが単純温泉のイメージを崩している一因になっているようにも思います。
 単純温泉はデリケートな湯ですから、鮮度の高さが命といえましょう。その点では「ヴィネスパ」は問題ありません。

 長々と書きましたが、今回のテーマは侮れない単純温泉ということ。特にアルカリ性単純温泉(アル単)の魅力について書かせていただきました。みなさんもアル単を楽しみましょう。

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