新潟つれづれ日記

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zoom RSS 月岡温泉「美人の泉」で 硫黄泉について考える

<<   作成日時 : 2015/02/22 08:21   >>

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 月岡温泉を手軽に楽しめるということで、月岡温泉共同浴場「美人の泉」はいつも賑わっています。旅館街に入らないで済みますので、車で行くには便利です。

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 玄関先の券売機で入浴券を購入し、受付に提出します。

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 大人520円、小人310円、タオル別です。共同浴場と名乗るにしては、少し高額に思いますが、休憩所もありますから納得しましょう。

 盗難事件が多いためか、受付では貴重品を預けるよう念を押されます。良からぬ人たちにも人気の温泉なんでしょうね。

 さて、浴室については何度もこのブログで紹介していますので、詳しくは書きませんが、硫化水素臭ただようエメラルドグリーンの湯は、いつ来ても気持ち良いです。

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 循環併用なのは残念ですが、新湯が常に注がれており、供給分は掛け流されていて、利用者が多い割には鮮度は維持されていると思います。

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 源泉名は月岡5号井。泉質は、含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉。源泉温度50.4℃。主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成25年7月4日分析)は、Li 0.3、Na 1097、K 22.6、NH4 6.7、Mg 22.1、Ca 50.2、Sr 2.4、F 2.7、Cl 1059、Br 4.9、I 1.3、HS 71.5、S2O3 41.4、SO4 575.1、HPO4 0.4、HCO3 482.1、メタ珪酸 40.3、メタ硼酸 14.6、遊離CO2 8.1、遊離H2S 8.1、など、ガス性除く成分総計は3494mg/kgです。

 さて、脱衣場でいつも目にするのがこの掲示。

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 月岡温泉の硫黄分の多さを宣伝するものですが、今日は硫黄泉について考えてみたいと思います。

 総硫黄(硫化水素イオン+チオ硫酸イオン+遊離硫化水素の中の硫黄分)を2mg/kg以上含むものを硫黄泉といいます。ちなみに総硫黄は、0.941 x H2S+0.970 x HS-+0.572 x S2O32-で概算されます。
 
 そして、硫黄泉の基準を満たすたす源泉で、ガス性除く成分総計が1000mg/kg以上の塩類泉(塩化物泉、硫酸塩泉、炭酸水素塩泉)の場合は、含硫黄-○○泉と命名され、1000mg未満の単純泉の場合は、単純硫黄温泉(25℃以上)または単純硫黄冷鉱泉(25℃未満)と命名されます。
 
 また、遊離硫化水素<硫化水素イオン+チオ硫酸イオン(モル濃度:mmol/kg)の場合を硫黄型といい、月岡温泉のようにエメラルドグリーンの湯になることがあるのが特徴です。
 一方遊離硫化水素>硫化水素イオン+チオ硫酸イオンの場合を硫化水素型といいます。湧出時は透明ですが、次第に硫黄分が沈殿して白濁しやすいのが特徴です。 硫化水素は皮膚からの吸収が良く、末梢血管拡張作用が二酸化炭素以上に強力にあります。

 なお硫黄泉はあくまで療養泉として規定されるものであり、温泉法て定義される温泉の基準の項目のひとつである総硫黄が1mg/kg以上の基準を満たしても、療養泉を規定する総硫黄2mg/kg以上を満たさない限り、硫黄泉を名乗ることはできません。
 これは硫黄泉に限ったことではなく、温泉であっても療養泉の基準を満たさず、泉質名が付かないことがあることは注意が必要です。ただし、だからといって何の効果もないということではありません。

 さて、全国的に、硫黄分が多い温泉といえば、ダントツの第1位が万座温泉で、硫黄分は250mg/kg以上といわれます。そして、2位は月岡温泉とのことです。統計によって数字はいろいろで、検査時期や多数ある源泉のどの数字を選ぶかで順位変動があるかもしれませんが、月岡が全国トップクラスであることは間違いありません。

 月岡温泉といっても源泉がいくつかありますが、総硫黄が一番多いのは、ホテル泉慶・華鳳が持つ独自源泉(含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉、ガス性除く成分総計3354mg/kg)で、総硫黄を概算しますと、164.5mg/kgとなります。
 次に多いのが月岡温泉組合の持つ月岡6号井(含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉、3418mg/kg)の113.1mg/kgで、もうひとつの5号井(含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉、3494mg/kg)は100.7mg/kgです。各旅館には5号井、6号井の混合泉として供給されていますが、「美人の泉」は5号泉のみが使用されています。

 月岡温泉の現在使用されている源泉は、いずれも総硫黄が100mg/kg以上の濃厚な硫黄泉で硫黄型です。やはり全国に誇りうる源泉というに異論はないでしょう。

 ただし、泉慶・華鳳の源泉は露天風呂のみに使用されており、循環もしていますので、本来の濃厚な泉質は味わいきれないように思います。各旅館、施設の湯の使い方によって、源泉の味わいは異なりますので、いろんな旅館を巡るのも面白いと思います。油膜の浮かぶ鮮度の高い源泉に出会えるとうれしくなります。

 ついでに、県内第2位の硫黄泉と言えば、私の温泉ライフに欠かせない多宝温泉「だいろの湯」です。ここは3本の源泉が使用されていますが、メインの1号源泉(含硫黄-ナトリウム-塩化物温泉、1853mg/kg)の総硫黄は81.5mg/kgと、月岡には及びませんが、これも全国に誇りうるものです。

 話が長くなってしまいましたが、皆さんもすばらしい新潟の温泉を楽しみましょう。
 

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