サイトウ・キネン・フェスティバル松本 ブリテン:戦争レクイエム

 サイトウキネン・フェスティバルは一度は行ってみようと思っていましたが、チケットが買えなかったり、スケジュールが合わなかったりでこれまで行くことはかないませんでした。今年も何とかしようとチケット発売初日にネットで購入しようと試みましたが、繋がったときには完売。またダメかとあきらめていましたが、先日何気なくネットを覗いていたら3次販売があり、日によっては残席があることが分かりました。スケジュールを検討したところ、何とか今日(28日)なら午後に休みが取れそうなので、チケットを購入しました。遅ればせながらのサイトウキネン・デビューとなります。

 昼に仕事を切り上げ、車で松本へ向かいました。残念ながら金曜日なのでETC休日割引になりませんが、平日昼間割引・通勤割引が受けられるよう時間調整・距離調整してインターを乗り降りして松本に着きました。
 松本は仕事や観光で何度か来たことがあり、松本文化会館やハーモニーホールも利用したことがあります。市内の道も何となく覚えていて、スムーズに会場に着いてしまいました。十分な時間があり、売店を見たり、ロビーで放映されていたビデオを見たりして暇つぶししました。開場は6時と早かったのですが、実際に客席に入れたのは6時半。ワインのサービスがありましたが、自家用車で来てしまったので断念しました。

画像

 さて、今日の演目である「戦争レクイエム」は今年のメインプログラムであり、8月25日、27日、28日、30日の4公演が行われ、今日は3日目となります。80分余りの大曲ということもあり、プログラムはこれ1曲のみで、休憩なしで演奏されました。開演は7時のはずでしたが、10分以上遅れました。

 ステージ後方には合唱団席が組まれ、その中央にソプラノ独唱のための席が一段高く作られ、ソプラノが最上部に位置する形になります。指揮者のすぐ前にテノールとバリトン。その周りを室内オケ(Vn1、Vn2、Va、Vc、Cb、打、ハープ、ホルン、ファゴット、クラリネット、オーボエ、フルート)が取り囲み、その外側に通常の大編成オケが配置するという面白いステージ構成です。ステージ両端には字幕の電光掲示板が据えられていました。

画像

 ソプラノと合唱団が最初に登場し、その後楽員とともに小澤さんが登場しました。昨年5月に新日本フィルとともに新潟に来演したときは体調不良であり、今日の元気そうなお姿を見て安心しました。短いチューニングの後にすぐに演奏が開始されました。
 
 曲はブリテンの代表作としてあまりにも有名ですが、実際に聴く機会はありませんでした。通常のラテン語のレクイエム典礼文の間に、イギリスの詩人のオーウェンの英語の反戦詩を織り交ぜるという複雑な曲です。ラテン語典礼文についてはソプラノ、合唱団と大オーケストラが演奏し、オーウェンの反戦詩はテノール、バリトンと室内オケが演奏します。

 実際の演奏についてはこれまで聴いたことがなかったので何とも言えませんが、心を打つ美しい演奏だったと思います。ソプラノのゴーキーの圧倒的な存在感が印象的でした。テノール、バリトンの時に悲痛な歌声も良かったと思います。もちろんオーケストラの演奏も素晴らしかったです。しかし、一番感銘を受けたのは、児童合唱の歌声。声は聴こえても姿が見えませんでしたが、まさに天国から降り注ぐ光のような無垢な歌声に心洗われました。カーテンコールで児童合唱団がステージに現れると一段と大きな歓声が沸き上がりました。小澤さんはこの長大な曲を暗譜で指揮されていて驚きました。
 食わず嫌いで敬遠していたこの曲でしたが、奥深い名曲であることが分かったことは大きな収穫でした。曲がレクイエムですから精神的高揚というわけにはいきませんでしたが、心地よい疲労感を感じることができました。例年の如くテレビ収録されていますから、後日聴き直し感動を新たにしたいと思います。

 松本からの帰り道、SAで遅い夕食をとり、新潟への帰路につきました。途中の姨捨SAから見た善光寺平の夜景がきれいだったのでカメラに納めようと思いましたが、三脚なしの安物カメラでは難しいですね。0時半に新潟に着き、めでたく休日割引1000円の恩恵に与ることができました。しめしめ。

画像

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0