アブラ臭で幸せ...「新津温泉」

 今日は成人の日。上越・中越地方は大雪に見舞われていますが、新潟市周辺では晴れ間も見えて、寒さは厳しいものの気持ち良い休日となりました。

 午前中は職場で一仕事。ちょっと心身の疲労がたまっていましたので、仕事の後に、刺激を求めて、久しぶりに「新津温泉」に行ってきました。

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 秋葉区のベルシティ新津(旧長崎屋)の隣にありますが、どう見ても温泉に見えない外観がここの特徴です。看板も小さく、初めての人はわからないものと思います。常連さんで賑わっていますから、大きな看板を出す必要もないのでしょう。

 玄関の引き戸を開けて、靴を脱ぎ、下足箱へ。入浴料は300円(休憩込だと500円)です。玄関左の事務室では常連さんが世間話に花を咲かせていました。

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 昭和の古き良き時代を彷彿させる古ぼけた館内を歩いて浴室に向かいます。廊下を右に折れ、突き当りが男湯で、手前が女湯です。

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 浴室前にも玄関があり、以前は常連さんが出入りしていましたが、現在一般人は出入りできません。

 脱衣場もレトロ感が漂います。

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 脱衣棚はありますが、鍵のかかる貴重品入れなどはありませんので、そのつもりで利用してください。鏡はありますが化粧台というものはありません。タイル張りの流しはありますが、蛇口がひとつあるのみです。

 浴室にはもうもうとした湯気が充満していました。3人の先客がおられましたので、一礼して掛け湯をし、湯に浸かりました。

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 小判型の小さな浴槽にはほぼ透明ながら微白濁のある湯が掛け流しされています。揮発油系の強烈なアブラ臭(石油臭)が鼻を突き、何とも言えぬ幸福感を味わうことができます。

 泉質は、ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉。源泉温度44.7℃、湧出量は20L/分。ガス性除く成分総計は13820mg/kgです。成分的には、アンモニウムイオン、臭素イオン、ヨウ素イオンなども多いですが、炭酸水素イオンが2660mg/kgというのは特筆できます。
 注湯口にはコップが置かれており、飲んでみますと、塩辛さの中に甘みを感じます。炭酸水素イオンの多さが物語るように肌のツルスベ感があり、浴感は良好です。

 冷え切った体でしたので、最初は熱く感じましたが、湯に慣れるとそれ程の熱さでもなく、しばしのまどろみの時間を過ごしました。ちょっと長湯しましたら、浴後も汗がなかなか引きませんでした。

 洗い場は蛇口があるのみで、シャワーはありません。石鹸等の備品もありませんので、必要な人は持参する必要があります。しかし、ここは体を洗う場ではなく、純粋に湯を楽しむための場所と心得るべきです。

 湯上りの肌にはアブラ臭が滲み込み、何時間もたった現在も、芳香が立ち上っています。さすがに全国アブラ臭ファンの聖地と称されるだけのパワーがあります。

 久しぶりにこの臭いを嗅ぎ、つかのまの幸せ気分にひたり、ストレスを忘れることができました。

 芳香といえば、「西方の湯」が思い浮かびますが、最近源泉が大人しくなり、かつての強烈な臭気を味わえなくなりました。趣は若干異なりますが、「新津温泉」の強烈なアブラ臭を味わうことができて良かったです。

 一般人は行きにくい雰囲気の温泉であり、家族で行くような場所でもありません。館内は古びており、きれいでもありません。でも、温泉好きになればなるほど、その良さがわかってくるものと思います。

 個性的な源泉は、全国に誇るべきものであり、レトロな館内も含めて、新潟の温泉遺産として、末永く維持してほしいものです。



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