深層湯温泉「紫雲の郷」で、温泉とらふぐを食す

 新発田市の海岸部にある「紫雲の郷」に久しぶりに行ってきました。前回行ったのが3年前ですので、随分と久しぶりになってしまいました。
 「ざぶーん」~「紫雲の郷」~「塩の湯温泉」~「西方の湯」と連なる下越海岸部の強塩泉群の中間に位置し、他の温泉同様に、個性的な湯は存在感がありますが、国道から奥まったところにあり、ついつい通り過ぎてしまいます。

DSC_6011.JPG
 国道7号線新々バイパス・蓮野ICから国道113号線に降りて北上。新発田市に入ってほどなくして案内板に従って右折しますとすぐに「紫雲の郷」があります。自然豊かな、広大な県立紫雲寺記念公園内にあり、体育館やプール、テニスコート、多目的運動広場など、多彩な施設が併設されており、宿泊利用も可能です。公園での行楽後の利用も良いかと思います。

 下足箱に靴を入れ受付へ。入館料はタオルセット付で大人700円(17:30以降は夜間割引で500円)、小人400円、幼児無料で、館内着は200円です。私は某温泉本の割引クーポンを利用して600円で入館しました。

 玄関から少し歩いた先に浴室がありますが、通路やロビーには衣類や雑貨、特産品などが雑然と並んでおり、物販コーナーとなっています。

 浴室は、通路・ロビーをはさんで、左右に「紫雲の湯」、「藤塚の湯」があり、2週ごとに男女の入れ替えが行われます。

DSC_6019.JPG
 今回の男湯は左側の「紫雲の湯」でした。浴室内は写真撮影できませんので、中の様子は以前のブログをご参照ください。

 内湯には大浴槽、気泡浴、打たせ湯、ドライサウナ、水風呂があります。打たせ湯の部分にはカーテンが付けられており、湯が飛び散らないように配慮されています。
 露天風呂は巨石をくり抜いた浴槽で、広くはありません。「紫雲の湯」は大き目の巨石浴槽がひとつ、「藤塚の湯」は小さ目の巨石風呂が2つあります。周りは塀で囲まれていて、景色は見えません。

 洗い場は仕切り付きで多数あり、ボディソープとリンスインシャンプーがあります。

 源泉名は紫雲寺温泉。泉質は含硫黄-ナトリウム-塩化物強塩温泉(硫化水素型)(中性高張性高温泉)。pH 6.8。源泉温度55.5℃。湧出量106L/分、動力揚湯、掘削深度1300mです。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成21年8月10日分析)は、Li 5.7、Na 12440、K 445.5、NH4 339.9、Mg 161.9、Ca 980.1、Sr 6.1、Ba 3.6、Mn 0.2、Fe(II) 6.1、Cl 21110、Br 139.9、I 86.7、HS 1.4、S2O3 0.1、SO4 26.7、HCO3 604.1、メタ珪酸 132.1、メタ硼酸 236.4、遊離CO2 137.0、遊離HS 2.6 など、ガス性除く成分総計は36730mg/kgと濃厚です。
 源泉温度が高いので、40℃前後になるよう水道水を加水、入浴に適した温度を保つため加温(設定温度から2℃下がると加温)、衛生管理と浴槽内の温度を保つため循環ろ過装置を使用、衛生管理のため塩素系薬剤による消毒を実施、非塩素系薬剤を1日1回併用して消毒、浴槽の換水・清掃は男女交互に毎日実施、入浴剤の使用なし、と掲示されています。

 よう素イオンを86.7mg/kgと高濃度に含み、平成26年7月に改定された鉱泉分析法指針によれば、よう素泉の基準(10mg/kg)をはるかに超え、現在の基準では、泉質名に「含よう素-」が付くのが正しいです。
 毎回同じことを書いていますが、「紫雲寺温泉」というちゃんとした源泉名があるのに、どうして「深層湯温泉」という味気ない名前で売り出しているんでしょうね。地域名を大切にすべきだと思うのですが・・。

DSC_6025.JPG
 実際の湯は、黄褐色で微混濁し、湯の花の浮遊があります。アンモニア臭、よう素臭、臭素臭が入り混じった独特の臭気があり、自己責任で飲めば塩辛いです。ツルスベ感があって、浴感は良好です。硫黄分を含みますが、他の成分が多くて相殺され、硫化水素臭がすることはありません。

 今回の内湯の温度は、体感で39~40℃程度で、若干ぬるめに感じました。露天風呂も最初はぬるめでしたが、空を見上げてまどろんでいるうちに、注入される湯温が高くなり、体感で42℃程度まで上がり、温まりは良好でした。

 湯上りにはこれ。

DSC_6027.JPG
 運悪く、自販機に補充したばかりのようで、冷えていませんでした。残念。

 さて、本題に入りましょう。「紫雲の郷」は、2015年より、温泉水を利用してとらふぐの養殖を始め、施設内の食堂で提供されるほか、市内に出荷しているそうです。
 温泉水を利用してのふぐの養殖は全国で何カ所かで行われており、かつては十日町の「ミオン中里」でも養殖されていましたが、うまくいかなくて中止されました。

 2階に上がりますと休憩用広間と食事処があります。

IMG_20190824_143014.JPG
 今回いただいたのは「とらふぐ御膳」(1480円)。

DSC_6022.JPG
 温泉で育てたとらふぐを使用し、ふぐの酒蒸し茶そば、ふぐの身茶椀蒸し、ふぐの天ぷら、ポン酢ジュレふぐ和え、ふぐの炙り刺し、ふぐのちらし寿司などが並んでいますが、それぞれ少量で、ボリュームは少なめでした。ふぐを堪能するには、もっと高いコース料理を選ぶべきでしょうが、食事目当てに来たわけではありませんので、これで十分です。

 温泉もさることながら、こういう名物もありますので、もっと宣伝しても良いと思います。料金も安くて、近くならもっと頻回に利用するのですけれど・・。