月岡温泉とは別源泉「美の湯 風鈴屋」

 昨夜は職場の新年会が、月岡温泉「美の湯 風鈴屋」で開催され、温泉を楽しんできました。

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 この旅館は、もともとは「月岡ニューホテル冠月」でしたが、2018年4月からホテルエリアワン・グループの傘下となり、「風鈴屋」として再出発しました。

 「冠月」から月岡温泉の源泉をそのまま引き継ぐものと思っていましたが、当初は温泉ではなく、沸かし湯での営業でした。昨年(2019年)から独自源泉での営業が開始され、「美の湯(うつくしのゆ) 風鈴屋」と名称変更し、ようやく温泉旅館として復活しました。
 それにしましても、「冠月」から月岡温泉の権利を引き継がず、独自源泉としたのはどういう事情なんでしょうか。

 さて、ここは「冠月」時代には何度か宿泊したことがあり、そのときから“古さ”を感じさせていましたので、どう生まれ変わったのか気になり、今年の新年会会場として、幹事にここをリクエストしたのでした。

 100台駐車可能という広大な駐車場に車をとめ、玄関へと向かいました。

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 小綺麗になった玄関の左横に足湯がありました。

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 お湯を確かめますと、無色透明無味無臭。ちょっとぬるめで、温泉らしさは感じられませんでした。足湯のお湯をなめるのは私くらいでしょうが、まねしないでください。
 この足湯は、営業時間は15時から19時までで、宿泊者は無料で利用できますが、一般者は200円だそうです。

 フロントでチェックイン。

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 ロビーにある浴衣を自分で選んで部屋へ持って行きます。

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 女性は好きな柄を選べますが、男の柄は1種類のみで、サイズだけ自分で選びます。

 ロビーはゆったりしています。

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 館名になっている風鈴も飾られています。

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 ロビーからは広大な庭が見渡せます。

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 マシュマロを焼いて食べるコーナーもありました。

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 売店は明るいですが、品揃えはほどほどでしょうか。

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 日本酒バーもあります。

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 客室は改装されたとはいえ、昭和レトロを感じさせます。

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 窓からは庭園を見下ろすことができ、左に「華鳳」、右に「泉慶」、中央に五頭連峰を望むことができました。

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 もっと高料金の部屋は別なのかもしれませんが、団体用の低料金プランの部屋は「冠月」の面影をそのまま引き継いでいます。

 浴衣に着替えて、さっそく1階奥の浴室へと向かいました。

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 脱衣場には、かなり年期の入った脱衣棚に脱衣籠。

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 洗面台には、ドライヤー、ヘアブラシ、整髪料、カミソリなど必要十分なアメニティ類が揃っています。

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 シンクは6つありますが、たまたま2つは使用禁止になっていました。

 浴室の構造は旧来のままですが、内装が一新されて、きれいになっています。

 脱衣場を出ますと、すぐに小さなドライサウナがあります。

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 その先にサウナ用の掛け水。

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 そして内湯へ。

 内湯には大浴槽がひとつ。

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 ごく薄い塩味がありますが、無色透明無臭の湯が満ちています。

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 この岩組の下に加熱源泉が浴槽内注入されています。湯温は私の体感で42~43℃程度で、温まりは良かったです。

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 この浴槽はかなりの段差があるのですが、形程度の手すりしかなく、バリアフリーとはいえません。

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 滑りやすいので、ご注意ください。

 この角に排湯口が切られていて、わずかながらオーバーフローされています。

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 壁際に仕切りなしの洗い場が12ヶ所。ホディソープ、シャンプー、コンディショナー、洗顔フォーム等があります。

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 外には屋根付の露天風呂。

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 内湯と同様に、無色透明の湯が満ちていました。

 竹の注湯口から高温の加熱源泉が注入されていて、わずかながらオーバーフローされていました。

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 湯温は私の体感で40℃程度で、やや温めでした。

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 塀で囲まれて景色は見えません。ちなみに、月岡温泉の露天風呂で外の景色が見えるのは「華鳳」だけです。

 内湯、露天風呂ともに、「冠月」時代と全く同じで、レトロ感を感じます。

 さて、源泉名は 風鈴屋 源泉。泉質はナトリウム-塩化物・硫酸塩冷鉱泉(低張性弱アルカリ性冷鉱泉)。PH 7.5。源泉温度16.5℃、使用位置42℃です。

 主な成分(イオン濃度:mg/Kg、平成30年4月11日分析)は、Na 701.1、K 11.8、NH4 3.4、Mg 26.6、Ca 68.6、Al 0.0、Mn 0.2、Fe(II) 0.0、Sr 1.3、F 0.5、Cl 677.9、Br 3.2、I 1.3、HS 0.82、S2O3 2.0、SO4 618.1、HPO4 0.6、HCO3 211.1、CO3 0.0、メタケイ酸 43.3、メタホウ酸 6.7、遊離CO2 11.2、遊離H2S 0.29 など、ガス性除く成分総計は2379mg/kgです。

 この分析表には間違いがありますが、気付かれましたでしょうか。チオ硫酸イオン、硫化水素イオン、遊離硫化水素から計算される硫黄分が、私の概算では硫黄泉の規準である2mg/Kgを若干ながら超えますので、正確には含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩冷鉱泉となります。まあ、どうでもいいですけれど・・。

 湯は、清掃後のみ加水、入浴に適した温度に保つため加温、衛生管理のため循環ろ過装置を使用、入浴剤使用なし、浴槽清掃時、衛生管理のため塩素系薬剤で消毒、通常時は消毒なしと掲示されていました。湧出量の記載はありませんが、冷鉱泉ですので、加熱・循環は仕方ないでしょう。

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 この源泉は、硫黄分豊富で全国に誇りうる本来の月岡温泉の源泉とは全く異なり、他所から来た人から、これが月岡温泉だと思われると困ります。
 しかし、通常の塩類泉としては十分なパワーを持っており、湯上がりの汗はなかなか引きません。これ単独で考えれば、侮れない湯ではあります。

 部屋に戻って一杯いただき、ほろ酔い気分で宴会に突入しました。

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 料理は予算に見合ったものと思いますが、美味しくいただきました

 二次会を終え、再び温泉を楽しみました。う~ん、やっぱり月岡温泉が恋しくなりました。その後一杯いただき就寝しました。

 なお、宴会部屋と化した角部屋の幹事部屋は、サウナが付いていて驚きでした。

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 こんな部屋もあるんですねえ。

 朝は寝坊して5時半に起きて、朝湯をいただきました。混みあうこともなく、ゆったりと湯に浸かり、アルコールを飛ばし、心身をスッキリさせました。
泉質はどうあれ、気持ちいいですね。

 朝食は完全セルフサービスのバイキング。メニューは必要十分です

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 こんな感じでいただきました。

 改装はされましたが、館内は「冠月」そのもので、昭和の空気を感じます。古き良き時代を彷彿させ、魅力でもあります。
 旅館の顔ともいえるロビーのトイレには和式便器がずらり。

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 海外からの訪日客も多いと思いますが、これも和を味わうサービスでしょうか。レトロ感を味わうにはいいですね。

 各所にコストカットが図られていて、館内、調度など「冠月」時代そのままで、年期が入っていて豪華さはありませんが、その分低料金で利用できるのが魅力です。
 宴会利用や宿泊利用目的で、泉質にこだわらなければお勧めできます。しかし、全国屈指の硫黄泉の本来の月岡温泉を楽しみたい人には向きません。

 月岡温泉にあって月岡温泉ではない。そこを十分に理解して利用していただきたいと思います。月岡温泉ってこんなものかと誤解されないと良いのですが・・・。

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