月岡温泉独り占め 「湯宿あかまつ」

 月岡温泉の「湯宿あかまつ」は、2018年12月に惜しまれて閉館した月岡温泉「さかえ館」を、2003年に廃業した「赤松館」の後継者が受け継ぎ、昨年秋から改修工事が進められ、温泉棟を増築して4月19日にオープンしました。

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 源泉100%の温泉で、ゆっくりと湯治をたのしむことをコンセプトとし、飲食物の持ち込みが自由で、素泊まりを基本とする営業スタイルが特徴です。

 温泉旅館の閉館が続き、櫛の歯が抜けたようになって、寂しさが禁じ得ない月岡温泉にあって、新規オープンは誠に喜ばしいニュースでした。
 しかし、新型コロナウイルス感染による緊急事態宣言が出され、県知事による外出自粛要請中のオープンというのは、あまりにもタイミングが悪かったと思います。

 オープン早々に、感染拡大防止のため、旅館組合所属の他の旅館にならって4月27日から休館となりましたが、連休明けの5月8日より、他館に先駆けて営業再開しました。

 温泉好きの私ですので、新規オープンという情報があれば、通常ならばすぐにでも駆けつけるのですが、新型コロナウイルス感染禍にあって、活動を自粛し、訪問を控えていました。

 このところ新潟県内の感染が落ち着き、緊急事態宣言は解除され、県内の多くの温泉施設は営業を再開し、日常を取り戻しつつあります。
 感染はいつ再燃するかわからず、落ち着きを見せているこのタイミングを逃すと、再び自粛要請される危険性もあり、このチャンスとばかりに、本日「湯宿あかまつ」に行ってきました。

 月岡温泉街の中央、足湯 湯足美」のある月姫広場の向かいの角にあります。各旅館に源泉を配湯する「第2分湯小屋」のすぐ隣に位置しており、鮮度の高い源泉を楽しめるものと思います。

 好天に恵まれて、気温も上がって過ごしやすい土曜の昼下がりに月岡温泉に到着しました。

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 玄関先には、「日帰り温泉やってます」という掲示がありました。

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 こういう掲示があるとうれしいですね。

 玄関に上がり、スリッパに履き替えて入館。右手のフロントで料金を支払い、脱衣場ロッカーの鍵を受け取ります。
 料金は、大人800円、2歳~小学生400円(税込み)で、タオルは100円(税別)、バスタオルは150円(税別)です。
 営業時間は、10時から15時までで、それ以降の利用は、宿泊状況によりますので、要相談です。

 混んでいるようでしたら自粛しようと思っていたのですが、先客が1人だけとのことでしたので、入浴させていただくことにしました。

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 短い渡り廊下でつながった温泉棟に男女浴室があります。

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 浴室エントランスは落ち着いた雰囲気で良いですね。

 私が行くのと入れ替わりに先客が帰られましたので、以後浴室は独り占めとなりました。

 脱衣場に入りますと、鍵付きスチールロッカーが6つ。受付で渡された鍵の番号のロッカーを使用します。

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 ほかに脱衣棚に脱衣籠もあります。

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 洗面台のシンクは3つ。ドライヤーのほか整髪料等も置いてあります。

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 格子戸の戸をあけて浴室に入りますと、エメラルドグリーンの湯が満ちた浴槽が目に鮮やかです。

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 約300cm×150cmという石造りの浴槽は、旅館規模や利用人数を想定しますと、程よい大きさだと思います。

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 壁際に洗い場が3ヶ所あり、ボディソープ、シャンプー、コンディショナー等があります。

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 浴槽隅の注湯口から加熱された源泉が供給されています。

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 浴槽の縁2ヶ所に切られた排湯口からオーバーフローされています。

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 ろ過装置の使用があり、浴槽壁の注湯口から浴槽内注入もあり、厳密に言えば循環併用ということになりましょうが、源泉掛け流しと言ってもよいでしょう。

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 エメラルドグリーンに輝き、硫化水素臭が漂い、舐めれれば不味く、ツルスベの湯は、まさに月岡温泉です。
 写真では分かりずらいですが、湯面には油膜も浮遊しています。

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 湯温はぬるめで、私の体感では40℃程度でしょうか。もう少し熱くても良いかなと思いましたが、鮮度の高い源泉を、独り占めし、月岡温泉を存分に楽しみました。

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 源泉は、他の組合加入の旅館と同様です。源泉名は、月岡5号井、6号井。泉質は、含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉(弱アルカリ性低張性高温泉)。源泉温度50.4/49.5℃。PH 8.0/7.6。湧出量440/141L/分。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成25年7月4日付)は、Li 0.3/0.3、Na 1097/1107、K 22.6/22.8、NH4 6.7/6.9、Mg 22.1/21.8、Ca 50.2/49.5、Sr 2.4/2.4、Cu 0.0/0.1、Zn 0.0/0.2、F 2.7/2.7、Cl 1059/953.3、Br 4.9/5.0、I 1.3/0.9、HS 71.5/79.3、S2O3 41.4/26.0、SO4 575.1/596.5、HPO4 0.4/0.0、HCO3 482.1/485.1、メタケイ酸 40.3/43.5、メタホウ酸 14.6/14.4、遊離CO2 8.1/20.4、遊離H2S 8.1/22.6、などで、ガス性除く成分総計は3494/3418mg/kgです。

 加水は行わず、24時間月岡温泉を供給(男湯・女湯ともに10L/分供給)、入浴に適した温度に保つため加温あり、月岡温泉固有事情の中間浮遊物除去のため濾過装置を稼働、入浴剤等の薬剤は一切使用なし、浴槽衛生管理のため浴槽清掃時に次亜塩素酸ソーダを使用、毎月の清掃や浴槽の換水、衛生検査の実施については県条例を順守しているとのことです。

 浴室は決して広くはなく、浴槽がひとつあるのみで、設備的に整っているわけではありませんが、純粋に温泉を楽しむ分には何の不足もありません。利用想定客数を考えれば十分な浴槽であり、鮮度の良い源泉を楽しめることでしょう。

 清涼飲料の自販機があるのみですが、湯上りには玄関ロビー左手にある休憩スペースで休息できます。

 宿泊棟は、8帖和室1部屋、10帖和室1部屋、14帖和洋室(畳+シングルベッド2)1部屋、6帖洋室(シングルベッド1)2部屋、8帖洋室(ダブルベッド1)1部屋の計6室です。全室洗面・トイレ付きで、Wi-Fi設備有りとのことです。
 
 食事提供がない素泊まり型の宿ですが、1プレート朝食(トースト、サラダ、コーヒー)が無料サービスされます。
 宿泊料は7500円からですが、土日祝日前は1000円増しで、連泊の場合は、2日目以降500円引きになります。

 なお、新発田の情報サイトのまいぷれ新発田で紹介されているほか、新潟経済新聞で紹介されており、紹介されたフリーペーパーがロビーに置いてありました。
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 個人でも利用しやすく、大規模循環浴槽では味わえない月岡温泉本来の味わいを堪能できる貴重な温泉旅館だと思います。皆様方もいかがでしょうか。

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