期間限定営業中 竜ヶ窪温泉「竜神の館」 独占入浴を堪能

 津南町の竜ヶ窪温泉「竜神の館」は、平成9年にオープンし、津南町が53%出資する第三セクター「竜ヶ窪温泉」が運営してきました。
 私の子供が小さい頃は、ドライブがてらにしばしば訪れ、我が家にとっても思い出深い温泉です。私のホームページにここの写真を載せていますが、そこに写っている子供は私の末娘です。

 奇抜な外観や大きな露天風呂など、大変魅力ある温泉なのですが、長年経営難が続き、何とか自転車操業で維持されていました。
 しかし、2019年秋の台風19号等による集客減により資金繰りが悪化し、11月8日の町との話し合いで、11月20日付で社員・従業員は解雇し、同日から休業し再開の見込みはないことが報告され、会社の解散についても話し合われました。この問題が新聞報道され、このブログでも問題提起しました。
 方針通りに11月20日に社員・パート従業員全員は解雇され、11月21日から営業休止となりましたが、会社は何とか存続され、冬季間の維持管理費は町が負担することとなりました。
 2020年1月15日には「竜ヶ窪温泉の現状と今後に関する説明会及び意見交換会」が開催され、今後の運営について話し合われましたが、その後の進展についての情報はありませんでした。
 他の温泉が「コロナ休み」を明けて営業再開する中にあっても、「竜神の館」の営業再開の話はなく、やはり営業再開は困難で、このまま閉館になるのではないかとあきらめていたところに、7月18日から8月中の土曜・日曜・祝日のみ、夏期営業をするとの発表がありました。
 期間限定であり、この機会を逃すと今後利用できなくなる可能性もあり、記憶と記録に残すべく、思い立って行ってみることにしました。

 新潟市から長岡まで分水・与板経由で行き、小千谷・十日町と快適に進んで、自宅から120km。ちょうど良いドライブでしたが、やはり遠いですね。
 津南には予定より早く到着し、時間がありましたので津南駅前温泉に寄ってみましたが、残念ながら営業していませんでした。

 国道117号線を津南市街から南下し、中津川を渡って左折。河岸段丘の坂道を登って行きますと広大な平地が広がり、しばらく進んだ先に「竜神の館」があります。そこからさらに少し奥に進みますと、竜神伝説が残る日本名水百選の「竜ヶ窪」があります。
 ちなみに、中津川を渡ってそのまま直進しますと、段野温泉「そだき苑」や「クアハウス津南」があります。

 13時15分頃に到着しましたが、駐車場に車はなく、ひっそりとしていました。

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 入口まで行ってみますと、玄関にはカーテンが引かれていました。

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 玄関先には、いかにも急ごしらえというような、手作り感あふれる掲示がたくさんありました。

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 営業日は、7/18、7/19、7/23、7/24、7/25、7/26、8/1、8/2、8/8、8/9、8/10、8/13、8/14、8/15、8/16、8/22、8/23、8/29、8/30、営業時間は14時から20時までです。

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 料金は大人500円、小人300円です。
 
 14時の営業開始までかなり時間があり、駐車場でこの原稿を書きながら暫し待ちました。その後3台ほど車が止まり、その方々も開館を待っているようでした。
 車のテレビでは、東京の感染者数が300人を超えたとのニュース速報が報じられ、ちょっと憂鬱になりました。

 営業開始予定の5分前に入口に向かう高齢のご婦人がおられましたので、駐車場に一番乗りした私としては負けるわけにはいかず、後に続いて入口に行きました。それを察知してか、営業開始時間前でしたが玄関を開けてくれました。

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 下足棚に靴を入れて入館。受付前で検温と手の消毒をし、受付に住所・氏名・電話番号を書いて提出し、500円を払いました。前のご婦人は記名に手間取っておられましたので、無事私が一番になりました。
 なお、東京・神奈川・埼玉・千葉・北海道の5都道県の人は入館できませんのでご注意ください。

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 浴室は、左が「竜神の湯」で、津南の大地に横たわっている竜神を模してつくられた岩造りの湯船です。右は「縄文の湯」で、鎮守の森をイメージした木でつくられた湯船です。
 露天風呂の様子は「竜神の館」の公式ホームページにドローン動画が出ていますので、是非ご覧ください。
 両者はイメージが全く異なり、どちらも個性的で魅力的です。内湯・露天風呂とも、新潟県内の温泉施設の中でも、もっとも凝ったデザインではないかと思います。今回の男湯は「竜神の湯」でした。

 長い通路を歩いて浴室へ向かいます。

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 私が最初の客ですので、当然脱衣場には誰もいません。

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 脱衣場内には、脱衣棚に脱衣籠とコインロッカー(100円)があります。

 脱衣棚はコロナ対策で上下左右交互に使用されています。

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 コインロッカーも同様に交互に使用されています。

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 洗面台にはドライヤーがあります。

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 そして戸を2つ開けて浴室へ。

 壁際に仕切りなしの洗い場があり、ボディソープのほか、リンスインシャンプー、シャンプー、コンディショナーが、その場所ごとにいろいろと異なって並べられていました。

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 ここのシャワーは、名水100選の竜ヶ窪の水が使用されています。

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 内湯は岩造りの重厚感ある浴槽です。大きなガラス壁になっていて、露天風呂が見渡せます。

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 竜神の口から湯が注がれています。

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 無人の浴槽を独り占め。

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 贅沢なひとときです。気持ち良いですねえ・・。

 内湯浴槽と露天風呂はつながっており、小さな戸を開けて内湯から露天風呂へ直接行けるのも「竜神の館」名物です。

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 このシステムは他の温泉では見かけたことはなく、冬に寒風の中歩かなくてよいので、大変重宝します。

 続いて露天風呂へ。

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 外にスチームサウナがあるのですが、数年前から使用されていません。

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 そのサウナを取り囲むように露天風呂があるのですが、仕切られていて、内湯に近い一部分しか使用されていませんでした。

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 もともと冬季は一部分のみの使用で、春過ぎから全体が使用されていました。単に広いだけでなく、意匠が凝らされた浴槽は秀逸です。

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 浴槽は空でしたが、ここに湯が張られると壮観です。

 今回は女湯だった右側の「縄文の湯」の露天風呂は、直線を基調として木の温もりがあり、広々として開放感があって、気持ち良い風呂です。コンセプトが異なる「竜神の湯」「縄文の湯」のどちらも甲乙は付けがたく、ともに魅力があふれています。

 内湯同様に無人の露天風呂。

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 独り占めの入浴は最高です。

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 男湯には次の客が来ることはなく、気兼ねなく湯に浸かり、ストレスを吹き飛ばしました。

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 それにしましても、建物本体のみならず、浴室・浴槽の奇抜なデザインは芸術性を感じさせて素晴らしいですね。

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 20分くらい過ぎた頃、ようやく次の客が来られました。温泉を十分に楽しみ、頃合いを見て浴室を退室しました。

 さて、源泉名は竜ヶ窪温泉。泉質はナトリウム-塩化物温泉(低張性 中性 高温泉)、源泉温度54.6℃、湧出量200L/分(動力)、PH 7.4。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成27年12月22日付)は、Li 0.1、Na 2129、K 142.3、NH4 6.1、Mg 27.2、Ca 248.9、Sr 3.1、Ba 1.7、Mn 0.2、Fe(II) 0.4、F 0.3、Cl 3949、Br 19.6、I 3.7、SO4 9.6、HCO3 96.2、メタケイ酸 121.2、メタケイ酸 139.0、遊離CO2 26.5 など、ガス性除く成分総計は6897mg/kgです。
 浴槽は常に新しい源泉を掛け流しながら、衛生管理のため循環ろ過装置を使用、衛生管理のため塩素系薬剤を使用、湯温を保つため加熱する場合あり、飲用はできないとの掲示があります。

 湯は無色透明でほぼ無臭ですが、ほど良い塩味がします。竜神の湯口から注がれた湯は、内湯隅の排湯口と露天風呂の浴槽縁のは排湯口からオーバーフローされています。湯温は私の体感で42℃程度で、温まりも良く、浴感も良好です。
 掛け流し・循環併用であり、営業開始直後の一番湯ということもあって、鮮度も申し分なく、温泉を存分に味わいました。

 残念ながら食事処は営業していませんでしたが、休憩所でクールダウンしました。

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 窓からは田園風景が見渡せます。

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 かなりの坂道を上った山の上のはずなのですが、平地が広がっているのは不思議です。さすがに日本を代表する河岸段丘ですね。

 しばし休憩して退館しましたが、名残惜しく、がらがらの駐車場をひと回り。

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 この木の塀の中が露天風呂です。

 この温泉全体が芸術作品ともいえる魅力ある温泉です。泉質的にも十分であり、このまま消えてしまうのは忍びないです。
 周辺人口を考えますと、通年的に客を確保するのは難しいのかもしれませんが、津南町の財産として、何としても存続していただきたいと思います。もっと近かったら通うのですけれど・・。

 帰路に車を止めて、河岸段丘からの眺めを楽しみました。

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 雨に煙る津南の街並みが、はるか下に見渡せました。

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 さすがに「苗場山麓ジオパーク」として売り出しているだけはありますね。

 長い年月をかけて信濃川が作り出した河岸段丘は、小千谷まで連なっています。その雄大な地形を考えたとき、地殻変動をもたらした計り知れない自然の力と、時の流れを実感し、人間の小ささ、はかなさを思い知らされるようでした。

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