月岡温泉・さかえ館

 鉛色の空。いかにも新潟の冬という天気です。落ち着かない天気ですが、雨降りの間を狙ってタイヤ交換をしました。その後月岡温泉に行って汗を流してきました。今年は月岡温泉を集中攻撃していますが、今回は自炊の湯治宿の「さかえ館」です。
 月岡温泉街(新湯)の中央にある客室数13室という小規模な湯治旅館です。入浴は300円と格安です。
 大小2つの浴室があり、大浴場は混浴らしいのですが、基本的に女性が入浴中のときは男は遠慮します。小浴室(家族風呂)は空いていれば自由に入ることができます。浴室には浴槽があるのみで、洗い場というべきものはありません。窓際にシャンプー、リンス、ボディソープのボトルが並んでいます。浴室隅には洗い椅子、ケロリン桶が積んであり、固形石鹸とヘチマが置いてあります。ヘチマが置いてあるのは珍しい。脱衣場には脱衣棚に脱衣籠があるのみで、洗面台、化粧台というものは存在せず鏡すらもありません。
 源泉は、月岡温泉源泉協同組合からの配湯ですので、他の旅館と同じ源泉です。平成元年の古い成分表しか掲示していなかったので成分の記載は割愛します。湯は淡緑色透明、強い硫化水素臭が浴室を満たしています。飲むと硫黄味のほかに苦味が強く塩味がします。水面には油膜が浮かび、湯花も浮遊しています。湯の中では肌はツルツルですが、浴後の肌は脱脂されるのでサラサラになります。湯は完全な源泉掛け流しで循環なしです。湯口にはコップが置いてあります。
 自炊の湯治宿ですので設備的には劣る点は仕方ありませんが、泉質の良さは特筆できます。源泉の供給量が同じなら、小さな浴槽ほど鮮度が高くなることを見事に証明してくれます。湯の鮮度は月岡温泉でも屈指です。料金も安く、設備にこだわらずに源泉を堪能したい人には自信を持ってお勧めできます。循環された共同浴場よりも数倍満足感が高いと思います。

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