ベルリン・フィル 最高のハーモニーを求めて

2009年3月28日 新潟シネウインド
監督:トマス・グルベ
出演:サイモン・ラトル、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団員

 サイモン・ラトル率いるベルリン・フィルのアジアツアーを追ったドキュメンタリーであり、団員へのインタビューで構成されています。2005年に行われた北京、ソウル、上海、香港、台北、東京を巡るアジア6大都市ツアーを、3週間に渡って密着して撮影しています。楽器の運搬やホテルでの生活など、ツアーがどのようにして行われているかも興味深かったです。

 団員へのインタビューは生活感の感じられるホテルの客室で行われ、音楽への情熱、苦悩などが語られ、意外にもコンプレックスを抱えていることに驚くとともに、親近感が湧きました。世界最高の音楽家集団であるベルリン・フィルに人間味を感じ、奥深さを感じるとともに、伝統と水準を維持する上での過酷さが伝わってきました。特に試用期間の団員の緊張と苦悩はプロの音楽家の厳しさを感じさせました。
 もちろん日本人団員であるコンサートマスターの安永徹氏や主席ヴィオラ奏者である清水直子さんも登場します。さすがに流暢なドイツ語に驚きました。
 インタビューのほかに、オフステージでの団員の過ごし方、公演地の市民の生活、観客の熱狂などが織り込まれ、飽きさせない構成です。中でも台北の市民の熱狂振りはロックコンサートと見間違えそうなほどで、驚きました。

 公演曲目はR.シュトラウスの英雄の生涯、ベートーヴェンの交響曲第3番、そして現代曲であるトーマス・アデスのアサイラという曲でした。リハーサルでどのように音楽を作り上げていくかが面白く、断片的ではありましたが、各曲の魅力も伝わって、全曲聴きたくなってしまいました。

 公開初日の第1回でしたが、それなりの賑わいでした。シネウインドはめったに利用しないのですが、最近のシネコンに親しんでしまうと、ここの貧弱な客席は疲れてしまいます。でも、シネコンでは取り上げてくれないこういう音楽映画をこれからも上映してほしいですね。入場料は前売り1000円だったのに、駐車料金はそれ以上。このへんが新潟市中心部がイマイチ活性化されない要因のひとつでしょうか。あ~あ。

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