寒風露天風呂を楽しむ 「さくらの湯」

 寒波襲来中の先日、某所への出張の帰り道、弥彦の「さくらの湯」に寄ってきました。前回行ったのが昨年8月ですので、半年ぶりになります。ずいぶんとご無沙汰してしまいました。

 某所より海岸沿いを北上。途中吹雪で視界不良となり慎重に車を進めましたが、「さくらの湯」が近づくにつれて雪は止み、きれいなイルミネーションが迎えてくれました。

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 雪交じりの寒風が吹く中に、小走りに玄関へと向かいました。

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 下足箱に靴を入れて受付へ。通常料金は、タオルセット・館内儀(浴衣)付で1000円ですが、平日17時以降は夜間割り引きで600円(タオルセット付)です。
 受付では毎回必ず岩盤浴(500円)はどうかと聞かれますが、利用したことはありません。
  
 通常料金の1000円は高く感じますが、タオルセットと館内着付きということを考えれば妥当な料金でしょう。近隣の施設では、「てまりの湯」がタオル付(バスタオル別途50円)で500円(夜間割引300円)と格安ですが、設備が劣ります。「よりなれ」もタオルセット付500円と安いのですが、ここも設備が劣ります。「だいろの湯」はタオルセット付で880円(夜間割引660円)であり、「ヴィネスパ」はタオルなしで1000円(夜間割引600円)です。
 こう考えますと「さくらの湯」は、設備の充実度、泉質など考えますと、料金的には良いというべきでしょう。感内着は浴衣を選べて、女性は色柄も選べます。非日常を味わい、温泉旅館気分を味わえるのも魅力です。

 話が横道にそれてしまいました。悪天候の平日夜にも関わらず館内はなかなか賑わっており、人気のほどがうかがわれました。

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 浴室に入り掛け湯して、窓際の大浴槽に浸かりました。淡緑白色微濁の湯が満ちていて、湯口からはかなり熱めの源泉が投入され、窓際の浴槽の縁から オーバーフローされています。
 軽い硫化水素臭があり、飲めば薄い塩味・硫黄味がある柔らかな湯です。湯温は私の体感で43~44℃程度と熱く、私好みの温度でした。隣の小浴槽はぬるめで、ゆったりと長湯している人が多いようです。

 小さなハーブ風呂がありますが、今回はローズマリーの湯でした。上等な硫黄泉を楽しめるというのに、ハーブ風呂の必要性は感じません。せっかくですので浸かってみましたが、やはりありがたみは感じませんでした。

 露天風呂に入るため外に出ますと寒風が吹き荒れ、内湯で温まった体は、あっという間に冷え冷えとなりました。

 露天風呂の湯温は、私の体感で41℃程度で、内湯よりもぬるめですが、注湯口からは熱い加熱源泉が注がれており、注湯口付近での温まりは良好です。
 ただし寒風が吹き荒れており、浴槽間の移動のため歩きますと、雪が容赦なく体に吹き付けるため、肌に付いた雪が冷たく感じました。

 壺湯にザバーと浸かっていますと、頭に載せたタオルに雪がうっすらと積もりました。浴槽の中の体は熱々、頭は寒風に吹かれて冷え冷え。健康にいいのか悪いのか微妙なところですが、厳冬期ならではの楽しみといえましょう。

 多彩な浴槽が配置された露天風呂はよくできていると思いますが、足裏マッサージの凸凹だけは、痛くて好きになれません。

 十分に温泉を楽しみ、内湯に戻り、大小浴槽に座湯と楽しみました。今回はサウナが空いていましたので利用しました。TV付で一人用のサウナマットがあっていいですね。

 洗い場は仕切り付で、豆乳ボディーソープ、豆乳ヘアシャンプー、豆乳ヘアリンスがあります。垢すりが置いてあるのは便利ですが、最近では珍しくなりましたね。

 さて、源泉名は、やひこ桜井郷。泉質は、含硫黄-ナトリウム-塩化物泉(低張性 弱アルカリ性 高温泉)。源泉温度44.2℃、湧出量394L/分(動力)、PH 8.2です。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成28年9月30日付)は、Li 0.1、Na 728.2、K 6.0、NH4 0.8、Mg 1.7、Ca 129.1、Sr 4.5、Ba 1.0、F 2.2、Cl 1228、Br 4.2、I 0.5、HS 6.6、S2O3 0.3、SO4 63.8、HPO4 7.3、HCO3 47.2、CO3 0.6、メタケイ酸 27.2、メタホウ酸 13.6、遊離CO2 0.5、遊離H2S 0.5 など、ガス性除く成分総計は2273mg/kg。です。
 加水なし、源泉掛け流し、入浴に適した温度に保つため一部加温、衛生管理のため一部循環、衛生管理のため塩素系薬剤を使用との掲示があります。

 毎回書いていますが、経年変化により成分が薄くなり、パワーダウンする温泉が多い中にあって、この温泉は検査のたびに濃くなっています。

 この温泉は、もともとは高齢者総合生活支援センター」という村の福祉施設で利用されていましたが、2900L/分という豊富な湯量にかかわらず有効利用されていませんでした。そこで一般向けの日帰り温泉施設として「さくらの湯」が建設され、2006年10月24日にオープンしました。
 2002年12月の分析では、ガス性除く成分総計が469.4mg/kgの単純硫黄泉でしたが、2007年7月の中越沖地震後に泉質変化があり、2009年3月の分析で、ガス性除く成分総計が1028mg/kgとなり、塩類泉の基準を満たして含硫黄-ナトリウム-塩化物泉となりました。
 さらに、東日本大震災後の2011年6月の分析では、ガス性除く成分総計が1516mg/kgとさらに濃くなり、Caイオンが20mval%の基準を超えて、ナトリウム・カルシウム-塩化物泉となりました。なお、硫黄分が基準を満たしており、正確には含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉です。
 そして、2016年9月の分析では、ガス性除く成分総計が2273mg/kgの含硫黄-ナトリウム-塩化物泉となりました。

 このように検査のたびに濃くなり、最初に比べれば5倍の濃度です。なお、カルシウムが泉質名から外れましたが、Caイオンが減ったのではなく、Naイオン、Clイオンが増えたため、相対的にCaイオンの割合が減り、20mVal%を切ったためで、絶対量としてはむしろ増えています。
 さらに、硫黄分を私が概算しますと、2011年6月が2.71mg/kgに対して2016年9月は7.04mg/kgと増えています。
 この硫黄分の増加は硫化裾臭、硫黄味の増大として実感されます。どんどん魅力ある温泉に進化しているのは素晴らしいですね。

 その素晴らしい源泉が、もったいないくらいに大量に掛け流しされています。やっぱり魅力あふれる温泉ですね。

 また、オープン当初は、玄関へのエントランスの左横に飲泉所があり、絶えず源泉が流されて飲泉できたのですが、2007年7月の中越沖地震後の成分変化により飲泉に適さなくなり、飲泉所が廃止されたのは残念です。

 なお、浴室内ではおしゃべりせずに黙って入浴、「黙浴」をしましょうと以前のブログに書きましたが、ここではちゃんと「黙浴」を促す掲示がありました。

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 素晴らしいですね。他の施設も真似してもらいたいと思います。

 湯上りにクールダウンを兼ねて足湯テラスに行ってみました。建物の間で屋根もあり、直接風が吹き込むことはないのですが、さすがにこの寒さの中に足湯を利用する人はなく、無人でした。

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 ちなみに、足湯用のタオルが置いてあるのは良いですね。

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 大広間には仕切りが設置されていて、感染対策がなされています。

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 ティーサーバーで冷茶をいただきましたが、茶碗が紙コップににっていました。

 休憩所でひと休みしながらこの原稿を書き、頃合いを見て退館しました。

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 外に出ると猛吹雪になっており、急ぎ足で車に向かいました。

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 1時間ほどの滞在でしたが、車には2~3cmの雪が積もっていました。

 吹雪の県道を北上しますと、弥彦市街で雪がやみ、岩室に入りますと道路は乾燥していました。わずか数キロの違いで、これほど天候が違うのは驚きです。
 やがて雲間から空が見え、星が輝いていましたが、家に近づくにつれ再び雪になってしまいました。2月も半ば、春も近づいています。もう少しの辛抱ですね。

 今回は帰り道の立ち寄り湯でしたが、今度はゆっくり食事でもして過ごしたいと思います。


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