手軽に秘湯気分 ツルツル・スベスベ 「灰下の湯」

 長岡市街からそれほどの距離でもないのですが、手軽に秘湯気分を味わえるのが「灰下の湯」の魅力です。先日近くに行く用事があり、久しぶりに立ち寄り湯をしてきました。
 なんだかんだで毎年行っているのですが、昨年はコロナ禍もあって行くことはなく、2019年7月以来の利用となり、1年半ぶりになります。

 国道8号線を長岡市街から柏崎方面に進み、峠道になる前の、大積橋手前を左折しますと看板があります。

DSC_9330.JPG
 ここからすれ違いも大変そうな細道をひたすら進みます。初めての人は、この道で良いのか不安になると思いますが、クネクネ細道を信じて進んでください。2kmほど進んだところに「灰下の湯 東栄館」があります。
 もともとが温泉旅館で、宿泊利用もできるのですが、現在は日帰り利用が主体のようです。

DSC_9331.JPG
 平地は雪がなくなりましたが、玄関前には雪の山が残っていました。

DSC_9333.JPG
 玄関を入りますと、右手に下足棚がありますので、靴を置き、スリッパに履き替えて入館します。

DSC_9353.JPG
 ロビーは狭く、雑然としています。

DSC_9334.JPG
 受付に呼び鈴がありますので、鳴らすと奥からご主人が出てきます。住所氏名を記帳して料金を払います。

DSC_9354.JPG
 立ち寄り湯は、大人500円、小学生250円で、タオルなしです。休憩(相部屋)込みですと、大人800円、小学生400円、個室休憩の場合は、大人1300円、小学生650円です。
 入浴時間は、平日は11:30~18:30、土日は10:00~18:30で、休憩用の部屋利用は、10:00~17:00です。定休日は毎週水曜日です。

 前回訪問時に比べ、入浴料は同じですが、休憩込みの料金が若干値上げされているほか、営業時間が短縮されています。

DSC_9342.JPG
 昨年5月28日から営業時間が変更されているようであり、新型コロナの影響でしょうか。

 奥の浴室向かいます。前回来たときと暖簾が変わっていました。

DSC_9335.JPG
 左が男湯、右が女湯です。猫の案内板がかわいいですね。

 浴室前には、レトロ感満点の流しと、小さな貴重品ロッカーがあります。

DSC_9341.JPG
 狭い脱衣場には、従来同様の脱衣棚に脱衣かご。

DSC_9340.JPG
 洗面台にはドライヤーがあります。

DSC_9338.JPG
 浴室に入りますと、もうもうと湯気が立ち込めていました。先客が2人ほどおられて混雑感を感じましたが、すぐに出て行かれて、ゆったりと入浴を楽しみました。
 湯気が充満していて、写真がうまく撮れませんでしたので、浴室内の様子は以前の記事をご覧ください。

DSC_9337.JPG
 浴室内には浴槽がひとつあるのみで、紅茶色の湯が満ちています。湯口から加熱源泉が注がれていますが、湯口には透明なアクリル板があって直接触れられません。循環湯でオーバーフローはありません。

 壁際に洗い場が2か所。ボディソープ、リンスインシャンプーが置いてあります。窓からは雪に覆われた庭が見渡せました。

 紅茶色の湯は無臭ですが、ツルスベ感があって、肌に優しく、浴感は良好です。湯温は私の体感で42℃程度の適温でした。

DSC_9336.JPG
 源泉名は灰下鉱泉。源泉温度 14.1℃、貯湯槽 22.4℃、湧出量 9.6L/分(掘削自噴)、PH 9.0。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成24年9月6日分析)は、Li 0.1>、Na 223.3、K 9.7、NH4 3.2、Mg 0.5、Ca 2.2、Sr 0.1>、Ba 0.1>、Al 0.1>、Mn 0.1>、Fe(II) 0.1>、Fe(III) 0.1>、Cu 0.1>、F 0.5、Cl 46.3、Br 0.2>、I 0.2、HS 0.1>、S 0.1>、S2O3 0.1>、HSO4 5.0>、SO4 5.0>、HCO3 418.9、CO3 31.7、メタケイ酸 51.9、メタホウ酸 0.6、メタ亜ヒ酸 0.1>、遊離CO2 0.7、遊離H2S 0.1> など、ガス性除く成分総計は789.0mg/kgです。ラドンを1.7x10-10キュリー/kg(0.5マッヘ/kg)と、わずかながら含みます。

 メタケイ酸と炭酸水素ナトリウムが規定以上含まれるため鉱泉に該当しますが、療養泉としての泉質名は付きません。そのため、温泉分析表別表には一般的禁忌症、入浴法と注意点の記載がありますが、適応症の記載がありません。

 湯は、加水なし、加温あり、循環ろ過装置使用あり、入浴剤使用なし、塩素系消毒剤使用ありと掲示されています。

 紅茶色のいわゆるモール泉であり、ガス性除く成分総計が789mg/kgと、塩類泉の基準(1000mg/kg)に足りませんが、もし基準を満たせば、ナトリウム-炭酸水素塩泉となります。PH 9.0とアルカリ度が高く、ツルスベ感が特徴です。
 近くにある「三島谷温泉」を薄くした感じであり、近隣の「HOTEL COCORO」「ホテル アン」「たかまちの湯」などとも共通し、同じ湯脈なのかもしれません。

 源泉温度が低く、湧出量が少ないですので、加熱循環は仕方ないですが、温まりもよく、満足度の高いお湯です。
 これで療養泉の基準を満たさないというのは疑問に思われ、温泉法や療養泉を規定する鉱泉分析法指針の問題点を感じますが、数字上の決まりですので仕方ありませんね。
 ちなみに、療養泉の禁忌症や適応症を決めているのは厚生労働省でなく、環境省であるという点もいつも疑問に感じています。

 山の谷間にひっそりとたたずむ温泉。世間の喧騒から逃れ、気分転換を図るには最適です。
 こんな温泉が市街地のすぐ近くにあり、手軽に秘湯気分を味わえる長岡の皆さんがうらやましいです。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 9

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
面白い 面白い
ナイス ナイス